
2019年03月19日
久しぶりにゆったりとした日曜日でした。
こんにちは!
山路来て 何やらゆかし 菫草 (松尾芭蕉)
この句は、貞享二年(1685)三月ごろ、松尾芭蕉が初めて大津に来遊したときの句と云われています。
「大津に至る道、山路を超えて」と前書きにあるそうで、そのことから、芭蕉が歩いたこの山道は「小関越え」に当たるとされているようです。
私は、3年前の2月21日に、浜大津から山科を結ぶ間道の小関越えを歩いてきました。(東海道の逢坂越えを大関というのに対してそう言うそうです) ひょっとすると、伊藤景清も通ったかも?
今は、このコースから疎水を舟で楽しむコースに人気が変ったようですが、歩きのコースはやっぱり良いですね。
この句碑は、この古道の大津側の登り口近く、小関天満宮にあるそうです。さて、あと三日で、春分の日(彼岸の中日)を迎えますが、今日18日は彼岸の入りになります。いよいよ春の到来となるのでしょうか?

<近江商人屋敷の立雛>
” 商家に伝わるひな人形めぐり ” もあと三日となりました。17日の日曜日、私は久しぶりに予定の入っていない日曜日となり、観峯館と中路融人記念館に行ってきました。

< ” 書道の殿堂 ” 観峯館 ” >
観峯館では、いま、
冬季企画展 「平山郁夫 ~引き寄せられた中国書画 ~ 」
が開催されています。
<観峯館で開催されている冬季企画 平山郁夫企画 展>
中国シルクロードをテーマにして数多くの作品を残されて亡くなった平山郁夫さんは、敦煌莫高窟の訪問後、多くの著名な中国書画家との交流が深まり、作品の贈答を受けています。すべてが平山個人や夫妻のために描かれた作品ばかりで、今まで公開になっていないものばかりで、親交の深さと新たな ” 平山郁夫の世界 ” を” 見た思いです。

<作品の展示場の様子 前、後期あわせて66点を展示>
観峯館でも、 ” 商家に伝わるひな人形めぐり ” が開催されています。併せて、切り絵作家 奥居 匡の 「動物たちのひな祭り」も展示されていました。

<観峯館に飾られていた立派な冠をつけた女雛>
次に、近江商人博物館にある中路融人記念館を訪ねました。

< ゛融人が愛した冬 " >
晩秋から早春にかけての肌寒い頃は、中路融人が最も愛した季節でありました。厳しい寒さの中、深々とした静寂に包まれた冬の湖北の雪景色をはじめ、全国各地の冬気色を臨場感あふれる作品に仕上げられています。「雪積る野」(素描)をはじめ全部で16点の作品が展示されています。

<一点一点講評をされる在りし日の中路融人氏>
平成9年から始まった
五個荘町主催の「てんびんの里を描く日本画コンクール」
では、中路融人先生が審査員をつとめられ、出品作品一つ一つを丁寧に指導と講評をされたことは、とても好評でありました。
<作品の講評を熱心に聴く出展者の皆さん>

<まとめの講評をされる中路融人氏>
このコンクールは、第6回で合併と共に見直しがなされ、惜しいことでありますがなくなりました。
歩みの遅い しゃくとりむし でした。
Posted by 金堂まちなみ保存会 at 03:00│Comments(0)