2019年07月01日
きのうは夏越(なごし)の祓(はらえ)でした。
こんにちは!
昨日は、6月30日で大祓です。夏越の祓(なごしのはらえ)とも云われ、一年の半分を終えるにあたり、6月末のこの日に過ぎ行く半年分のけがれを祓い、後半もよい日となるよう神社で祈願する日でした。
大城神社でも、「一年を6月までと12月までの両度に分けて、このあいだに犯すところの罪、けがれ、また自ら直接犯さずとも他より向けられた災難、悪事を、罪を償うべき代を出して解除する式といい、その本義は、単に過去の罪障消滅を期すというだけの消極的なものではなく、身も心も生まれ変わった清浄な姿、すがすがしい人間本来の誠に立ちかえって、一歩前進、明日の新しい生活を力強く築いていくという改過遷善の積極的な面がある」とされています。

<協議員の皆さんによる大祓の祈願をされている様子>

<八足台に載っている御幣と三方>

<拝殿における大祓の様子>
この日に、神社によっては、茅の輪くぐり(茅で編んだ直径数メートルの輪をくぐり、心身を清めて厄介を祓い、無病息災を祈願する行事)も行われ夏越の祓を象徴する行事になっています。

<八日市野々宮神社の茅の輪くぐりの様子です インターネットより>
茅の輪くぐりの時に歌を唱えるという地方もあるそうです。
「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命のぶというなり」
という古歌を唱えながら8の字に3回茅の輪をくぐるそうです。
また、葛飾北斎は「富嶽百景」の中に、「茅の輪の不二(富士)」を描いていました。

<葛飾北斎 画 「富嶽百景」より、茅の輪の不二 (国立国会図書館蔵)。江戸後期>
現在では、このように6月末に行われる大祓や茅の輪くぐりのことを、夏越の祓と呼ばれているようです。

<賽銭箱の上の人形を納める木箱>
この日には、神社から配られた人形に名前を書いて、身体についたけがれや厄を人形に移して(依代といって神霊が招き寄せられて乗り移るといわれています)、お祓いやご祈祷をして、人の身がわりになるそうです。
そうすると、身代わりが穢れや厄を背負ってくれるので、人は災いをさけることができるというのです。
人形が身代わりをするという身代わりの歴史はとても古く、縄文時代にはすでに、人の形をした土の人形が作られているようです。
形代は「古事記」にも記述が出てくるとあります。
歩みの遅い しゃくとりむし でした。