商家に伝わるひな人形めぐり (2)

金堂まちなみ保存会

2024年02月13日 15:30


TEN BIN BOU


商家に伝わるひな人形めぐり (2)

<T-家の前には、花をそなえたまちなか雛が>

このような、かわいい " まちなか雛 " は、保存会の皆さんによる手作りで、町内の各所に置かれてお客様の皆さんを歓迎しています。さぁ~!これらのまちなか雛はいくつあるでしょうか? 探して歩くのも面白いかもネ!

T-家は、町の中央にあるタバコ屋さんで、中に入ると店の右には、相当古い内裏雛が展示していました。


<T-家の内裏雛です>


<T-家の内裏雛 男雛の願部表情>


<T-家の内裏雛 女雛の願部表情>


五個荘近江商人屋敷の一つ外村 繁 邸を訪ねました。


<外村 繁 は、近江商人の出ですが、文学作品『花筏』でも有名な
文学者で、『外村 繁 文学館』という副看板が付いています


<外村 繁邸 の代表的なひな人形の一つ、役160年前の豪華な御殿造り雛です>


<関東のひな人形は、段飾り雛(六段とか)ですが、京都に近いこの辺りでは、立派な御殿作りの雛段が、昔は作られていたようです。>


<たくさんの兎人形です>


<大城神社の近くにも、まちなか雛が、・・・>


<繁邸の特徴的なひな人形の一つに、源氏枠飾り雛があります>

NHK‐TVで始まった『光る君へ~』は紫式部が書いた源氏物語の話ですが、『国宝源氏物語絵巻』の第四十帖「御法」(徳川美術館 蔵)に次のような絵がありますが、その絵巻物の絵が、斜め上方から描かれていているのです。源氏枠飾り雛は、その上部や、斜め上部からも鑑賞できるように枠が作られているのです。


<『国宝源氏物語絵巻』の第四十帖「御法」(徳川美術館 蔵より)>


 
また、繁邸の庭では、好天時には、雛人形で 『曲水の宴』 が優雅に展開されます。

<当日は、天候不安定のため「曲水の宴」はありませんでした。画像は、前回のものです。>






この美しい町並みを私たちは守ります.


金堂まちなみ保存会



歩みの遅い しゃくとりむし でした。

関連記事