商家に伝わるひな人形めぐり(内裏雛②)
こんにちは! 一週間のご無沙汰でした。
明日は、二十四節季の一つ雨水。雪が雨に変わると言われています。寒い日の続く中にも、今日のような温かい日が少しずつ増えてきて春がやって来るのでしょう。
金堂町は、
" 商家に伝わるひな人形めぐり " で賑わっています。
<観光客の皆さんをお出迎えする町中内裏雛>
先週に引き続いて、きょうは、中江準五郎邸、観峰館で展示されているお雛さんを内裏雛に絞って紹介致します。
<創作雛 春薫(男雛)>
<創作雛 春薫(女雛)>
準五郎邸を入って一番に目に付くのは、このような雛匠東之湖(とうこ)氏制作の近江上布を纏った平成の創作雛です。
<中江準五郎家に伝わる雛人形>
<中江準五郎家に伝わる雛人形>
中江準五郎邸には、細居文蔵制作の小幡人形や全国各地の郷土人形が常設館として陳列されています。
<元禄雛の内裏雛(男雛)>
<元禄雛の内裏雛(女雛)>
上のような元禄雛は、徳川綱吉の時代(元禄時代)に入り庶民文化の開花とともに、雛人形にも進化が見られ、女雛の衣装は十二単が取り入れらるようになったそうです。歴史を感じさせる貴重な内裏様です。
<享保雛(男雛)>
<享保雛(女雛)>
元禄雛に次いで古い歴史を持つ享保雛は、江戸時代中期に京都で生まれ、各地に広まっていったようです。この時代は、バブル期のような時代で、豪華絢爛で高価なものが作られたそうです。その後、八代将軍徳川吉宗の贅沢禁止令により規模は小さくなったようです。
観峰館には、戦前朝鮮半島や満州及び中国大陸で大規模に店舗を展開していた三中井百貨店が製造販売した三人官女のお雛さんが陳列されています。これは、朝鮮や中国でも日本製の雛人形が販売されていたことを示す、非常に貴重なものです。
中央の官女の奥に、三中井の商標と共に、三中井製と印刷されたシールが貼ってあります。
<中央の官女の奥に貼ってあるシールに " 三中井呉服店特製 " とあります。>
このように、雛人形はその時代、時代によって、顔の表情・描き方衣装等が全く違います。雛人形の起源を尋ねるのも面白いことと思います。 ほんの一部の紹介でしたが、是非とも、一度お越し頂き、鑑賞して頂きたいと思います。
今年は、外村宇兵衛邸では、人間雛も実施されました。
<人間雛の皆さん>
<こんな所からも、歓迎のお雛さんと桃の花が、・・・!>
<改修中の弘誓寺鐘楼が顔を見せました>
もうすぐ啓蟄。冬眠から目を覚ました虫たちもゾロゾロと顔を出して来ることでしょう。 春よ来い、来い、早く来い!
<春を待っている金堂の甍>
歩みの遅い しゃくとりむし でした。
<日本遺産認定証>
重要伝統的建造物群保存地区である金堂地区は
「琵琶湖とその水辺景観 ~ 祈りと暮らしの水遺産 ~ 」の一つとして
伊庭地区の水郷と共に、2015年 「日本遺産」 に認定されました。
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